九州政府 出現!

坂本てつしの地方自治に対する考え方を本に致しました。
よろしければご一読下さい。

「九州政府 出現!」より抜粋

photo

「地方を考える」より



地方が主権を握り、そして日本という大きな枠組みの中で、それぞれが独自の判断をし、個性的な地域を造っていくことが日本の活性化の道であると信じて疑わない。
21世紀を迎えた現在、日本は大変な不況である。そして出口さえ見つからない。何より日本人自身が臆病に、そして自身を失っている。
その原因はさまざまである。
「少子高齢化で働き手が徐々に減った」
「将来に対する不安で国民が財布の紐を固く閉ざしている」
「予算配分が旧来通りで、効率的に、また景気を刺激するようにできていない」
「まだまだ官僚の支配下にある」
「政治家の利権が絡み、思うように改革が進まない」など、いろいろ原因が考えられる。
これらのひとつひとつを解決しようとしても、なかなかできることではない?そうであるのなら、国全体の仕組みを変える以外に手はないのではないかと常に思ってきた。
そのためには、地方が自立すること、地方に権限を委譲して地方という国家の細胞を活性化させる以外にない。
そして地方間の競争意識を高めていくことである。
それらを実現するためには、連邦制や都道府県合併など、さまざまな仕組みが考えられるが、まず道州制、そして自治体の再編が大切であると考える。 今、私たちがやらなくてはならないのは、千年以上続いた日本という国の運営の仕方を変えていこうというものである。そのためには、まず一人ひとりの意識改革、つまり自治意識を強烈に持つとくことからはじめなくてはならないと思う。

「執筆を終えて」より

「地方の自立運動」は、ひとつの政治運動ではありますが、私達自身の行き方にも問いかけてくる深い問題であり、壮大な運動であることに間違いありません。
それだけに「自立」に一歩ずつ近づいていくことは、まさに国民、国家の壮大な改革にもつながることであると私は信じています。