臨時国会代表質問、予算委員会集中審議まずは終了
2024年12月07日
臨時国会の代表質問は衆議院では12月2日と3日、参議院では3日と4日に執り行われました。その後、予算委員会を開催し5日に衆議院、6日に参議院でテーマを決めての集中審議でした。
【予算委員会には様々なパターンがある】
衆議院予算委員会は予算審議だけでなく、予算の執行等に関する質問も行われるため、なんでも質問が出来る「花形委員会」です。質問形式は主に3つのパターンがあります。「基本的質疑」と「一般質疑」、そして「集中審議」です。「基本的質疑」は全ての閣僚が出席して、総括して様々な問題を取り上げて質疑をするもので、NHKのテレビ中継が入ります。「一般質疑」は予算委員会担当の財務大臣と関係する閣僚が出席します。「集中審議」は特定の政治テーマを設け、関係する閣僚が出席するのですが、全閣僚出席の場合もあります。その際はテレビ中継が入ることもあります。
【まずは集中審議終了】
今回の5日に開催された衆議院の予算委員会は「石破内閣の基本姿勢」というテーマを決め、全閣僚が出席する集中審議でした。特に野党は「政治とカネ」の問題を取り上げて石破政権に対して、これまでの自民党の姿勢を追及するものでしたので、国会対策委員会としてもかなり緊張しました。
予想通りに政治資金の問題、党の政策活動費や不記載問題などが取り上げられました。石破総理はそのたびに野党に対して丁寧に丁寧に答弁されました。混乱した時に備え、私も委員長室で待機しながらテレビ放映を午前9時から午後5時まで見ていましたが、混乱はなく終わりました。その次の日の参議院予算委員会でも同じ対応をとりました。いつもの予算委員会より時間厳守で進み、定刻通りに終わりました。私達もホッと一息つきました。
【今週から13兆9433億円の補正予算審議】
今週からはいよいよ補正予算の審議が始まります。9日(月)に政府から令和6年度補正予算案(13兆9433億円)が衆議院の本会議で取り上げられ、財務大臣が説明します。それに続いて各党の補正予算についての代表質問があります。そして10日(火)から2日間、補正予算についての基本的質疑が全閣僚出席のもとで行われます。それが終われば参議院での質疑になります。
【来年度に繋がる15カ月予算】
今回の補正予算は物価高に対する経済対策、能登半島地震復旧対策費、そしてこれからの日本経済をけん引する産業の育成のための予算などが入っています。補正予算と言えば、6年度予算をカバーする予算と思われがちですが、近年は予算額が大きくなり、ITから社会保障予算などまであらゆる予算を単年度で盛り込むことは無理な面もあり、執行面でも問題があるため来年度の予算も含めて15カ月予算として組まれているのが実情です。このために額としても13兆円台と大きくなっています。
【まだまだ続く緊張感】
暫くは集中審議と同じような緊迫した質疑が続きます。私達もしっかりと予算の質疑と答弁を聞きながら丁寧な国会運営に努めて参ります。
【写真は参議院の予算委員会で答弁する石破総理】