「令和6年能登半島地震」

2024年01月01日


 1日(月)、「新年祝賀の儀」出席のため皇居に女房と夫婦で赴き「正殿梅の間」で天皇皇后両陛下及び皇室の方々に謁見し、天皇陛下のお言葉をいただき、希望に燃える令和6年が始まりました。
新年の祝賀気分も吹っ飛ぶ地震発生
 赤坂の議員宿舎に帰り、夕方4時過ぎにうつらうつらしているとテレビから地震速報が流れて来ました。震源地は能登半島沖、震度5強、そして次は震度7と出ました。大変です。熊本地震の時と同じくらいの大きな地震です。大津波警報も出され一気に新年の祝賀気分も吹っ飛びました。

総理からの指示と農林水産省の対応
 NHKも民放もいずれも正月番組を変更して地震の緊急報道となりました。火災の発生現場の映像も流され、津波が海岸に押し寄せる模様も映し出されました。総理大臣の指示として➀国民に対し、津波や避難等に関する情報提供を適時的確に行うとともに、住民避難等の被害防止の措置を徹底すること。➁早急に被害状況を把握すること。➂地方自治体とも緊密に連携し、人命第一の方針の下、政府一体となって、被災者の救命、救助等の災害応急対策に全力で取り組むこと、が申し渡されました。
 農林水産省としては午後5時30分に「農林水産省緊急自然災害対策本部」を設置しました。北陸農政局を中心に情報収集を行っている、という連絡も受けました。もし、大津波で農地や漁船などに被害が出れば早急に対応をしなければなりません。緊迫の時間が夜まで続きました。

【「常在戦場」は選挙だけの考え方ではない
 今回の地震は「令和6年能登半島地震」と命名されました。やはり我が国は自然災害からは逃れられません。特に地震は津波を引き起こした「東日本大震災」を想起させますので最も注意が必要な災害です。しかも閣僚としてこのような災害に遭遇すれば、国民国家を第一に考え、機敏な対応が求められます。正月早々、職責の重さ、常に出動する緊張感を持つべきことを思い知らされました。今年は辰年。龍が暴れれば天下に変動が起きます。     選挙を宿命づけられている議員は「常在戦場」という言葉を使いますが、それは選挙に向けた議員の戒めの言葉ではなく、社会全体を見渡しながら一旦緩急あれば即座に対処するという閣僚として最も大切な心構えである、という事を改めて胸に焼き付けさせられました。

写真は津波警報が出て避難を呼びかけるテレビ放映