チェコのデジタル・地域開発大臣と意見交換
2023年06月13日
13日(火)チェコ共和国のイヴァン・バルトシュ、デジタル担当副首相兼地域開発大臣をはじめとする17人の政治家と政府の要人が国会を訪問され、私の所属する「地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会」(橋本岳委員長)で、1時間以上にわたって意見交換をしました。
【人口の都市集中】
バルトシュ大臣は「チェコは首都プラハに人口が集中し、地方の人口が減少の一途である。いかに地方で働き、住みたい地域にするかで腐心している。そのためにデジタルをどのように活用していいのかまだ五里霧中である。日本のデジタル田園都市国家構想がどのようなものなのかを知りたい」と発言されました。
私たちの悩みとチェコも全く同様でした。
私は発言を求め「私自身は地方創生担当大臣を務めた。以前の地方創生はその町をいかに魅力的にするか、各自治体で工夫をするという地方創生であったが、デジタル田園都市国家構想になって、地方創生にデジタルをいかに盛り込み、住民の福祉や快適な生活に結びつけるかという政策になった。まだデジタル田園国家構想は始まったばかりで結果は出ていない」と答えました。
【高齢化社会をどう乗り切るか】
更に「高齢化する地方で、生活に不便を来たす人たちが増える中で、どのような政策を展開しているのか」という、これも私たちが悩んでいるものと全く同じ悩みの問いがありました。
「私たちも苦慮している。日本では《買い物難民》《通院難民》と言われる高齢者には、出来るだけこちらから出向いて行って買い物がしやすい車による移動式店舗を地域に回したり、医師を地域に派遣し出張診療をしたりしてサービスの向上を図る努力をしている」と述べました。
チェコは大変優雅な国で、音楽家が多く「国民全体が音楽家」とも言われています。また1964年の東京オリンピックの時の体操選手チャスラフスカはみんなが熱狂したアイドル的な選手でした。当時、私は中学2年生でした。
一時期ソ連圏に入っていましたが、「プラハの春」で独立と自由を勝ち取り、現在、自由と民主主義を最も大切にしている親日国です。
意義のある1時間とちょっとでした。
【写真は意見交換した委員会室で、チェコの国会議員と私たちとの記念撮影】