造園業界の変化

2023年02月06日


 4日(土)、地元合志市の熊本県農業公園で開催されている「第47回JA植木まつり」に行きました。県内の樹芸関係者、造園業者が集まり、自らが育成した庭木や樹木、庭づくりなどを展示、販売するもので、春の訪れを告げる県内風物詩の行事として県内外から多くの来場者があります。また場内には出店も出て、県内それぞれの地域の特産を食べさせたり、お土産として販売したりしていますので、特に土、日、祝日は大変な賑わいになり農業公園入り口までの渋滞も激しいものがあります。今年は1月21日に始まり2月20日まで1か月間開催されています。

 私も、農協関係者や大津特産の焼き芋屋さん、お茶の販売、ヤマメなどを食べさせる食堂などに立ち寄り「お客さんの入り具合はどうですか」と聞きながら挨拶がてらに昼食をとったり、小さな植木を買ったりします。

 しかし「最近人出が少なくなった。ひところの3分の1だね」と言われるお店や植木屋さんが結構ありました。植木や樹木にしても「もう大木というものは売れなくなった。実がなるような小さな樹木だけだね」と言われる業者の方も増えました。そういえば以前は枝ぶりの見事なマキの木や五葉松、百日紅などに200万円、300万円の「売約済み」の張り紙が見られましたが、その光景も少なくなりました。

 先日、造園業関係者と話した時も「もう庭を持つ人が少なくなった。いかに草を生えさせないか、いかに手入れをしないでいいか、の要望が多い」という意見が多数出ました。大きな日本庭園を造り、池を配置して優雅に庭園観賞を楽しむ、などというのは今は昔の話の様です。

 私の実家も亡くなった父があまりにも庭木を植えすぎてその手入れに四苦八苦しています。やはり分相応な生活環境が求められるようです。
春を招く祭典と言われる「植木まつり」もその形態を少しずつ変えていく必要がありそうです。
写真は植木まつりの会場】