「街の酒屋さんを守る国会議員の会」で富山市視察
2023年01月19日
18(水)、19(木)の両日「街の酒屋さんを守る国会議員の会」(会長・田中和徳衆議院議員)で富山市内の酒屋さんや造り酒屋などを視察するとともに、小売酒販さんや卸屋さんとの意見交換会をしました。
参加したのは会長、幹事長の私、事務局長の富山3区選出の橘慶一郎衆議院議員、それに地元富山選出の衆議院議員や酒どころの議員総勢6人、それに小売酒販組合中央会の事務局からも参加していただきました。
富山県は日本酒造りが活発なところで酒蔵は20か所あります。銘柄も多種多様で立山連峰の水と地元のお米を活用した美味しいお酒がつくられています。
酒の小売店は、最近特色ある販売の仕方をしているところが多く、JR富山駅前の「リカーポケットみずはた」は全国の日本酒、焼酎、泡盛などがずらりと並べられ、見るだけでも楽しいものでした。ただし、熊本の酒と焼酎は残念ながら置いてありませんでした。熊本側のPRが求められます。
その後、「富美菊酒造」の酒蔵に行き、ちょうど始まった酒造りを見学させていただきました。その後の「舛田酒造店」では社長が音頭を取って、酒造りだけでなく、風情と趣のある街並みづくりを手掛けられており、街の街道に並ぶ家並みが全て、レトロに整備されていました。そこに飲食店やバーなどもあり、他では見られない街並みでした。
その後、小売酒販組合の皆さんとの意見交換でした。
「街の酒屋さんを守る会の活動がリアルに見えない。酒屋は減少する一方だ」
「コロナで飲食の機会が減り、以前の80%までにしか回復していない。雇用調整助成金で何とかしのいでいる」
「コンビニに切り替えたがこちらも厳しい。行くも地獄、退くのも地獄の状態だ」
「酒は酒販の免許を持ったものが売る特別のものだ。責任ある売り方をしっかり徹底させて欲しい」
などの厳しい意見が出ました。私たちはこれまでそのような意見に応えて、不当廉売の禁止などの手を打って来ましたが、まだまだ活動が足りないことを知らされました。
卸屋さんも同様で、「とにかく一般の酒屋が元気になることが卸しの活性化にもつながる」と、酒の販売の増加に期待されていました。
日本酒は海外からは高い評価を受け輸出も伸びていますが、国内ではワインやウイスキー、ビールなどに押されています。日本酒の良さをもう一度見直す必要があります。
日本酒に合う料理、飲み方や容器への工夫など、今後私たちも一緒になって考えていかなくてはならないことが数多くあります。
これからも「街の酒屋さんを守る国会議員の会」として細やかに活動していきます
【写真は小売店の皆さんとの意見交換会。厳しい意見が続出しました】