梶山弘志幹事長代行(元経済産業大臣)を招いてのTSMC勉強会
2022年11月05日
5日(土)午前10時半から、熊本市のホテル熊本テルサで「第7回坂本てつし企業セミナー」を開催しました。支援していただく企業の皆様を対象に毎年、秋に実施しているものです。
今回は、台湾の世界的半導体企業「TSMC」が熊本の菊陽町收に進出することから、進出時の経済産業大臣であった梶山弘志先生を招いて、「なぜ台湾企業の進出か」「世界と日本の半導体の実情」などについて講演していただきました。
会場には午前中の講演にも関わらず300人近くの方々が参加していただきました。
前川收自民党県連会長、荒木泰臣全国町村会長(嘉島町長)より来賓としての挨拶を頂き、梶山先生の講演に移りました。
梶山先生は進出の切っ掛けとなった「日本の経済界から政府への働き掛け」や「ヨーロッパ」との誘致合戦、「補助率をめぐる台湾との駆け引き」、最終的には、当時の菅総理からGOサインが出たことなどを当初の話から切り出されました。なぜ日本の半導体が台湾勢に後れを取ったのか、これから半導体の世界はどのようになっていくのか、我が国が今後、世界のデジタル化やグリーン戦略で復権を果たすことができるのか、などを順序良く講演されました。
梶山先生の話は新しい情報が多く、皆さん真剣に耳を傾けておられました。
最後に私が謝辞を述べ、企業も、国家も社会も必死に次の時代へ進むための歩みを緩めたり止めたりした時に、進化は止まる。我が国も、戦後の経済成長の中で家電製品や自動車などで世界を席巻した成功体験に安住して投資をおろそかにした。それがモノ作りから次の情報通信の世界に切り替わるときに、乗り遅れる原因となった。
今後、「TSMC」が立地することに対して、さらに勉強を積み情報を収集して、次の時代の地域づくりに備えなくてはならない。と述べ、最後に梶山先生と参加者の皆さんにお礼の挨拶をしました。
講演に先立ち、昨日夕方には菊陽町のTSMCの建設現場を視察し、建設会社の責任者の方から話を聞きました。
1兆円をかけた投資でこれまで経験したことのない建設であること。人材やクレーンなどは北海道を含む全国から集めていること。通常なら5年かかる建設を2年で完成させるべく昼夜兼行で作業をしていることなどを話して頂きました。
聞きしに勝る大工事であること、半導体の世界が日進月歩の進化を遂げており、1日たりともおろそかに出来ないことなど、世界の競争のすさまじさを体感しました。
今後はTSMCをバネにどのような地域づくりに取り組んでいくのかを十分に考え、皆様に丁寧に説明しながら実行に移していかなくてはなりません。
真剣勝負が続きます。
【写真は講演される梶山弘志自民党幹事長代行(元経済産業大臣)】