市町村の消防団員を確保せよ!
2022年10月28日
28日(金)午前11時から自民党本部で「消防議員連盟」(古谷圭司会長)が開かれました。同議員連盟は全国の市町村にある消防団を応援しようという議員の集まりです。
消防団は火災の消火や予防はもちろん、行方不明者の捜索や市町村の多くの行事に関連して活動しており、それぞれの地域には欠かせない存在です。しかも安い報酬で活動するボランティア組織で世界に類を見ない我が国特有の組織でもあります。
しかし、近年農業者の減少、企業に勤められる方々がなかなか消防団活動に参加できない、などの理由からかつては200万人いた消防団員は現在80万人に減少しています。
この日もいかにしたら消防団員を確保できるのか、減少の一途に歯止めをかける事が出来るのかなど、様々な意見が出ました。
その中で私は先に読んだ池井戸潤著の「ハヤブサ消防団」を取り上げ、「皆さんに読んでいただきたい」と訴えると同時に、「今後、この小説は映像化されるだろう。総務省や消防庁は映像化に当たって、後援をするなど協力し、出来る限り消防団の露出度が大きくなるよう努めていただきたい」と要望しました。
この「ハヤブサ消防団」は先月、今月とベストセラーになっていました。出席者の中には、まだお読みでない方が多かったようで、興味を示されて本の表紙を撮影していかれる方が結構いました。
あらすじは、東京のミステリー作家が「ハヤブサ地区」という小さな集落に移住して、消防団に勧誘され迷った末に入団するが、その後、集落で火災が相次ぎ殺人も起きる。この事件の真相に迫っていくというものです。
消防団の消火活動、消防操法大会などが巧みに描かれており、消防団員確保にも一役買いそうなストーリーで、今後、映像化されれば更に多くの方がご覧になり、消防団の活動に改めて関心も集まるだろうと思い紹介しました。
平成25年には消防団員を確保するために議員立法で「消防団を中核とした地域防災の充実強化法」を成立させ、消防団に入っていれば大学や企業においても利点があるようにして団員確保を目指して来ました。
しかし道のりは険しい。
「地域に欠かせない消防団員を確保せよ!」
団長になった気持ちで呼びかけます。
【写真は自民党本部で開催された消防議員連盟の様子です】