党と政府
2021年11月19日
来月から始まる臨時国会へ提出予定の令和3年度補正予算案や令和4年度税制改正案などを巡り、党の議論が活発です。18日(木)も農林部会や社会保障関係の議連総会、更には前日に石油の値上がりに対し補正予算での支援や税の減免を訴える集会等が開かれました。自民党の政調会も先日2回目の全体会議を開き、約3時間に及ぶ激しい意見が交わされました。
党での議論は「政府の案に対し、もっと思い切って財政出動をすべき」「真水で30兆は何としても必要である」「コロナで傷んだ業界や石油の値上がりで厳しい業界に今こそ手を差しのべ、ポストコロナへ弾みをつけるべきである」という前向きな意見が大半です。
中には「無制限な支出には歯止めをかけ、効果的な予算の使い方を考えるべきである」という意見が出ます。
一方、政府の方はやはり財務省の方針のもとに予算を考えざるを得ません。そして5年くらい先を考えながら計画的に政策を進めて行くという役所的な堅実案を提出して来ます。
そこで党と政府の衝突が起きるのですが、一方で党の激しい意見と要求によって少しでも予算を膨らますことに繋がれば、という各省庁側の期待の気持ちもあります。
大臣を一度経験すると、役所の立場を堅持することと、一方で党の勢いに期待をするという気持ちが双方に錯綜するという気持ちになる事が改めて分かります。
今日19日にも補正予算案の内容がはっきりとしますが、最終的には財政投融資も含めて55兆円という大型補正予算案になりそうです。やはり党の力が政府を動かした、という印象です。
世界がコロナで苦しみ、経済が疲弊した中で、国内ではコロナが収まりかけやっと経済が動き出した時に原油高騰や飼料高騰が押し寄せ、出鼻をくじかれそうになっている現在、私も今の時点では思い切った補正予算を編成すべきと考えます。
まずは景気回復と雇用の改善。その手段としてデジタル化の推進です。今日も、党の会合が続きます。