八街市学童事故を受けての交通安全緊急対策

2021年08月04日

去る6月28日、千葉県八街市で下校中の小学生5人の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、2人が死亡3人が重傷を負った事故を受けて、4日(水)午前10時から官邸で「交通安全対に関する関係閣僚会議」が開かれ、緊急対策を決めました。

 関係閣僚として出席したのは文部科学大臣、国家公安委員長、国土交通大臣です。私が交通安全対策担当大臣として進行をしました。先ず私から今回の緊急対策の概要を説明しました。

 今回の柱を①通学路等における交通安全の確保②飲酒運転の根絶、の二本柱にする。通学路の点検を文部科学省(自治体の教育委員会)、警察庁(各警察)、国土交通省(自治体の道路交通部署)の合同で9月までに、その対策案の作成を10月末までに作成することを述べました。

 具体的緊急対策としては「登下校時の安全確保では登下校時の見守り活動などの対策を講じて行くこと」「飲酒運転の根絶については、白ナンバーを一定数持つ事業所で安全運転管理者(責任者)の選任が義務付けられているにもかかわらず、まだ選任していない事務所の一掃を行う事」などです。

 そのあと文科大臣が「見通しの良い道路でも速度が上がりやすい個所などを点検対象にして行く」、国家公安委員長は「安全運転管理者未選任事業所の一掃を図る」、国土交通大臣は「登下校時のソフト対策と合わせて、ガードレールの設置やスピードを抑制する狭さく(道路を狭くする)、ハンプ(凸部)などの設備を整備する」などの発言がありました。

 これらを「通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に架かる緊急対策」として了承しました。

 最後に菅総理が発言され、点検を実施した上で、「速度規制や登下校時間帯に限った車両通行止め、ガードレールの整備などハード面、ソフト面を組み合わせた対策を10月末までに作成する。飲酒運転の根絶に向け、全ての事業者に対して管理者を置くよう徹底する」と述べられました。

 また、私のもとに内閣府政策統括官を議長として、警察庁、文部科学省、国土交通省、厚生労働省の局長クラスで構成する、ワーキングチームを設け、具体的対策について検証していくことも決められました。