第4回孤独・孤立に関するフォーラム「女性」
2021年07月13日
13日(火)午後3時から、4回目となる「孤独・孤立に関するフォーラム」を開催しました。今回のテーマは「女性」です。女性に対して様々な支援されている6団体の代表者に集まって頂きました。意見の発表は最初から白熱したものでした。
シングルマザーを支援する赤石千衣子さん「行政に窓口ハラスメントがある。何にお困りですか、妊娠されていますか、などを平然と聞く職員がいる。窓口対応の向上が必要である」
10代20代女性が受ける性暴力などに対応している社会的包摂サポートセンターの遠藤智子さん「被害者の多くは誰にも相談できず、相談しても女性が被害者に認定されないことがある。支援をする側の意識が重要。被害が何かを分かっている人が認定を決定する場にいて欲しい」
18歳から23ー25歳までを中心に支援する大谷恭子さん「18歳以上19,20,21歳までが法律の保護から抜け落ちている。体が変わっていく一番大切な時、もっと居場所を含めた支援をつくる必要がある」
行政挙げて子供の貧困などに取り組む足立区役所の鳥山高章さん「貧困、健康、高校中退など全てが繋がっている。地域での切れ目のない支援が必要」
若い女性の妊娠に対して問題点に取り組まれている中島かおりさん「虐待死で最も多いのは、生まれたその日に亡くなってしまう赤ちゃん。たった一人で妊娠を抱え悩んでいる女性は多い。社会が彼女たちを孤立させている。」
DV・性暴力から女性被害者を守る活動をされている松本和子さん「地域の目をつくり、寄り添える人材を育成する事が一番大切。重要なのは、日常生活を取り戻す支援。」
毎日、孤独を感じる女性や性暴力の被害者、妊娠で悩む女性に接して手を差しのべる活動をされているだけに、迫力があり説得力ある発言が続きました。
また、国の行政側からは内閣府と厚生労働省の副大臣からの報告もありました。
その後の意見交換でも次々と発言の手が挙がり、充実した時間となりました。
最後に私が締めの挨拶をしたのですが、あまりにも皆さん熱弁が続きましたので、私の方も触発され、事務方の用意したペーパーを離れ、なぜ孤独・孤立対策をしているのかといった基本方針も含めて、私の言葉で感じたままのことを述べさせていただきました。
学ぶべきことが数多くあったフォーラムでした。今後は地方での開催も考えています。