ふるさと回帰支援センターを視察

2020年10月24日

金曜日は夕方から、有楽町の交通会館にあるNPО法人「ふるさと回帰支援センター」を視察しました。同センターは移住を希望する人たちが情報収集に来る施設で、全国41道府県、2市(静岡、神戸)がそれぞれ相談コーナーを持ち、専門職員を配置しています。

 移住への希望は年々増え、今年は新型コロナの影響もあり、「過密状態」の東京から移住しようという希望者が増えているそうです。それぞれの道府県の相談コーナーには地域を代表する名所のポスターが貼ってあり、また移住を呼び掛けるロゴも見られ、移住者の受け入れを競っていました。私のような地方の人間にとっては、それらを見るだけでも楽しく、温かさや懐かしさを感じます。

 以前は定年前の移住希望者が多かったのですが最近は20代から30代の方も数多く来られ、若者の移住希望は年々盛んになっているという事でした。しかし、地方の田舎への希望より地方中核都市や政令市への希望が多く、やはり全国どこにいても生活の利便性や医療、教育、更に情報通信環境などが整備されていなくてはいけないようです。

 もっとも人気がある県は、長野県でした。全体的に西日本地方の希望が多いようですが、北海道や東北も頑張っていました。

 分散型社会を建設していくことは、これからの日本にとって必要なことです。そのためにも移住政策を進め東京一極集中を是正していかなくてはなりませんが、一方で地方における生活・社会基盤の整備も進めていくことが移住促進策にもつながる、という事を教えられました。