前回の東京オリンピックから始まった総理演説

2020年01月21日

 昨日、第201国会が開会しました。まずは安倍総理の施政方針演説。1964年の東京オリンピックで聖火の最終ランナーを務めた坂井義則さんの話から始まりました。坂井さんは、広島に原爆が落とされた昭和20年8月6日に、広島県の三次市で生まれた、当時早稲田大学生でオリンピックを目指していた青年でした。復興の象徴として開催された東京オリンピックに最もふさわしい人物として抜擢された人でした。

 私も当時テレビ観戦していて、坂井さんが国立競技場に入ってきて、聖火台への階段を一歩一歩のぼり、最後に聖火台で聖火を高々と掲げ、そして点火された姿は今も目に焼き付いています。惜しくも69歳で亡くなられましたが、もし生きておられたら、あの当時の思い出などで今頃はマスコミに引っ張りだこだったと思います。

 そのあと茂木外務大臣、麻生財務大臣、西村経済再生担当大臣がそれぞれの分野の演説をしました。明日から各党の代表質問です。与野党で激しい火花は散ると思いますが、質問者も答弁者も原稿を読むものです。それほどの混乱はありません。問題は来週から始まる予算委員会です。

 こちらはシナリオがありません。質問通告は必要ですが、次々に思わぬ質問が飛び出して答弁に窮することもあり混乱も生じます。必要以上に混乱した委員会にならないようにしっかりと進めていかなくてはなりません。今日もそのため、野党の筆頭理事との協議です。

 しかしその前に、野党が予算委員会の質疑に乗ってくるかどうかもまだ決まっていませんし、何日間補正予算の質疑をするのか、与野党質問時間の配分もこれからです。厳しい交渉が続きます。