中山間過疎地の生活、産業をどうする

2020年01月08日

 昨日は上益城郡山都町の商工会の賀詞交歓会でした。山都町は標高200から900メートルの中山間地の町で人口は1万4000人です。以前はお茶産業や林業で人口も多く賑わっていたのですが、ご多分に漏れず第一次産業の衰退で人口も減少し、典型的な過疎の中山間地です。
 このような地域が我が国には数多くあります。しかも、地方創生に匹敵する収入を上げている町村はごくわずかです。多くの過疎地、中山間地はもがき苦しんでします。特に商工業、農林業、医療、教育、福祉それぞれの分野で危機が叫ばれています。このような地域を今後どのようにしていくかは国内政治の大きな課題です。選挙区内にそのような地域が多い私にとっても、取り組まなくてはならない重要な政治テーマです。

 人口を増やすという事は難しい。企業を誘致することは以前だったら可能だったんでしょうが今やネット産業の時代、大量雇用型の工場を誘致することも難しい。役場や議会、商工会や農協は知恵を絞って国の政策に寄り添おうとしていますが、なかなか短兵急に結果がでるものではありません。

 九州中央自動車道は何年か後には完成しますので、関係人口を多くして、一時的にでも県外の人たちが山都町を訪れ、お金を落としていく様な対策。そして移住できるよう、また子供たちを育てやすいような環境をつくって行く以外にはありません。独特の文化も持っている町ですのでこの文化をさらに育て、観光客を呼び込むことも考えなくてはなりません。

 そう考えると、全国各過疎町村を少しでも活性化させるには、日本全体をモビリティーに富む、移動性国家、国土にして、どの地域を国民や外国人が選択するかの知恵比べ、地域づくりの特色比べしかありません。

 その地域をどうすれば一番活性化させることが出来るか。目利きと診断士、実行部隊が必要です。それは若者が中心になるべきですので、昨日はじっくりと若手商工会の方々と話せませんでしたが、その機会をつくり、政治的に何が出来るかを考えていきたい。

 やるべきことは多い、と改めて感じます。