ドイツ国会の予算委員会
2019年06月13日
昨日は、視察のために来日中のドイツ連邦議会の予算委員会の理事のメンバーと国会内で意見交換会をしました。メンバーは6人。与党のキリスト教民主同盟から野党の緑の党まで政党はすべて違いました。
東京の印象について、とても整備されて清潔であると、まず挨拶され、お互いの課題について話し合いました。
ドイツ国会は本会議主義で、本会議では首相が出てきて質疑応答するけれど、委員会は予算委員会も含めてクローズ。総理や閣僚が出席することはない、という事でした。そのため野党は、委員会の公開を求めているという事でした。私が「日本の国会の予算委員会は、NHKの中継があり、午前9時から午後5時まで一部始終が放映される」と言うと驚いておられ、野党の議員さんは日本並みにしなければならない、とうなずいておられました。
エネルギー問題では、原子力発電を数年かけてゼロにするという事ですが、工業立国のドイツがそれに代わるエネルギー源をどう確保していくのか、難しい問題の様でした。ここも与野党の意見が分かれていました。
ドイツは、EUの中心国。日本と国柄も似ており、予算も我が国と同じ100兆円台。税収も60兆円で後は借金に頼るという財政構造です。各分野の予算の振り分けも我が国と似ていました。財政問題はどの国も難しい問題の様です。
日本の今の国会の在り方は変えなくてはならないところもありますが、結構オープンに充実した審議が進められていることを確信しました。