衆参同日選挙見送りの報道だが・・

2019年06月11日

 昨日の夕刊や今朝の朝刊は「同日選挙見送りへ最終調整」という見出しが躍っていました。どこからともなく吹いていた解散風が、これで収まりそうですが、まだ分かりません。私は今週一杯と来週がヤマ場と思っています。
 野党の存在感が薄いから、内閣支持率も高く参議院も優位に戦えることから同日選挙回避へ向かおうとしているのでしょうが、ここに来て「老後2000万円不足問題」が浮上してきました。
 65歳で定年退職した夫婦の場合、30年間で2000万円不足するという金融庁の報告が提出されたことで、「2000万円も貯めておかなくては日本という国では生きていけないのか」と昨日も参議院の決算委員会で野党は厳しく政府を追求しました。この問題は今国会の終盤に問題になると思います。政府も「不適切な表現だった」と陳謝していますが、「年金100年安心は嘘だったのか」と今後も追及が続くでしょう。そして世論の動向を見ながら野党は、内閣不信任決議案を提出するかもしれません。そうすると対抗して解散はあり得ます。19日の党首討論でそれぞれの論戦が激しくなれば、「それじゃあ解散」という事は十分にあります。
 緊張感を解かず、「解散はありうる」。この備えに変わりはありません。