日米物品交渉の行方
2019年05月16日
昨日は自民党本部で、日米の物品貿易協定(TAG)についての途中経過報告が政府からありました。日米物品交渉は、TPP合意からアメリカが自主的に脱会して、改めて日米の2国間での交渉を行っているもので、どこまで協議が進んでいるのか全く不明の状態です。
昨日も担当者は、「相手方のアメリカ通商代表部が、アメリカは永年日本に対して貿易赤字を続けている。その額は相当な金額に上る、というだけで具体的に提案など来ない状態」という報告があっただけでした。
議員の方からは「勝手にTPPから出て行ったのはアメリカなので、日本としてはアメリカのペースに合わせる必要はない。TPP以上のものはないことを前提に交渉していけばいい」という意見がほとんどでした。
アメリカは現在、対中国やEU、対アジア、中南米に対して、貿易交渉や移民政策で強硬な姿勢を続けています。
わが国とは、安倍総理・トランプ大統領間の友情で何とか、良好な関係にありますが、アメリカが世論を背景にいつ強硬な姿勢に出てくるかわかりません。
日本には日本の立場があります。とりわけ農産物については、自給率を高め、安心安全で美味な日本農林水産物を守り、さらに輸出に結び付ける活動をしているところです。ここは、はっきりと日本の食料安全保障の論理を貫き、堂々とした日米物品交渉をしていただきたい。
しっかりをウォッチして行きます。