カルロス・ゴーンショック
2018年11月21日
日産自動車の代表取締役会長のカルロスゴーン氏が脱税の疑いで逮捕されました。その後も豪華なマンション購入など贅沢な暮らしが次々に報道されています。瀕死の日産自動車を立ち直らせた伝説的経営者、そしてフランスのルノー車、三菱自動車も配下に抱え、世界のカルロスゴーンでしたが、一皮むけばこのような実態だったのか、と人間の倫理観や金銭に対する麻痺に考えさせられます。
私たちのように、何とかお金の都合をつけながら毎日過ごしている身からすると、なぜあれだけの所得があって、過少申告しなくてはならないのか、そんなに贅沢して何が楽しいのか、と考えさせられますが、そこは私たち庶民には計り知れない誇りと感覚があるのだろうと思わざるを得ません。
所得や贅沢、金銭感覚はひとたび油断するととどまるところを知りません。世界のトップ10人の所得を合計すると世界の全体の所得の何分の一になるというデータもあるくらいですから、一部にお金が集まっているのは確かです。
お金に困って悪いことをするのは論外ですが、何とか生活するだけあって、身の程を知って贅沢せずに暮らしていける、そして節約して貯めたお金で、時折旅行やちょっとした贅沢を楽しむ、という贅沢感覚のほうが大富豪の贅沢より、「楽しみ度は深い」と考えるのは庶民のひがみでしょうか。そこそこの生活と辛抱でこれからも過ごしていきたいと思います。