待ったなしの労働力不足

2018年10月11日

 地元からの要望で一番多いのは、「働く人がいない」ということです。介護や看護の福祉、輸送業界のドライバー、震災復興途上の建設現場、そして農林漁業とあらゆる分野で、都市部から農山漁村まで、すべての地域で働き手がいません。頼るのが結局外国人労働者になります。
 そのために今度の臨時国会では、入国管理法の改正が提出され、入国の簡素化と、新たな特定技能職の指定、その後の把握の充実が求められ法改正される予定です。
 農業県熊本でも、働き手が足りません。畜産や施設園芸と合わせて、選果場の人材が足りません。選果場は単純労働者になりますので、研修生としての雇用が出来ないのです。そこで選果場に外国人労働者を充てるということで、特区の申請が行われてきましたが、これが加計学園の「国家戦略特区」のつまずきで作業が遅れています。「あつものに懲りてなますを吹く」という状態で、内閣府でも右往左往して早急な手が打てない状態です。
 そこで特区はあきらめて、新しい在留資格において外国人人材を確保する方向に今向かっています。ただし人材登用には「特定技能の職場」としての選果場指定が必要です。これから要請を強めますが、農業分野で一番人手不足の選果場に外国人が雇用できるのかどうかは微妙なところです。
 今、熊本県は農業に限らず、震災復興作業でどこもかしこも人が足りない状態です。ここ1か月が勝負です。人手不足への対応は待ったなしです。