やはり荒れる終盤国会、とんだトバッチリ
2018年06月13日
昨日は、農林水産委員会の理事懇談会を開き、先週野党と約束した、今日の委員会開催と都市農地法の審議、そして採決ということで無事合意して、今日、参議院から衆議院に送られてきた「都市農地法」を可決して、今国会の法案審議全てを終了する予定でした。
しかし理事懇で野党が突然「内閣委員会でカジノ解禁法案を審議しているが、審議の進め方がよくないということで、委員長の解任動議が出た。よってこの問題が処理されるまで農林水産委員会の開催に同意するわけにはいかない」と言ってきました。
しかし「約束したことではないか」と言いましたが、「状況が約束当時と変わった」との一点張りで応じてくれません。「それではこちらで、委員長の職権により(野党の反対に限らず)開催をさせてもらう」と言うと、「そうすると問題はさらに複雑になる」と言わんばかりの答えでした。
仕方なく、自民党国対に相談しますと、「ここは穏便に行ってくれ。強行開催すると農林水産委員長の解任動議も出されるかもしれない」と慎重姿勢でした。
仕方なく今日の委員会は流会としました。内閣委員会のとんだトバッチリですし、煮え湯を飲まされた思いです。しかし国対の方針ですので仕方ありません。今後さらに国会は混乱しそうですので、委員会の開催は来週に回さざるを得ません。会期末は20日。来週の委員会の定例日は19日、まさに綱渡りの法案採決になります。
今日はこの5か月間の緊張感を解いて、ゆっくり、ぐっすり寝ようと思っていたのですが、そう簡単に問屋は卸してくれませんでした。来週ギリギリまでまた野党との交渉が続きます。やはり政治は難しい。しかしこれが政治なんでしょう。
シンガポールでは派手な政治ショーがアメリカ・トランプ大統領と北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長の間で行われていましたが、これも非核化へのスケジュールは示されていませんので、今後どうなっていくのかは分かりません。
「約束」「実行」「円満解決」「成就」は針の穴にラクダを通すより難しい、と思い知らされます。