財務省の決裁文書組織的改ざんに唖然
2018年06月05日
森友学園問題で昨日財務省が、決裁文書改ざん問題の調査結果を発表しました。佐川理財局長が改ざんの方向性を決め、中村総務課長が局内や近畿財務局に指令する、そして改ざんが粛々と行われるという構図に唖然とさせられます。
更に、そうと知りながら佐川局長が国税庁長官に、また総理夫人のお付きの女性事務官がイタリアに異動と、その後の対応にも驚かされます。
いくつかの「何故」が浮かんできますが、余りにも我々が考えていた官僚組織の素晴らしさと乖離があるので何をどう表現していいのかわかりません。ただ、ここに至るまでに、どこにもストッパーがいなかったんだろうかと不思議です。組織で隠蔽や不正が起きるときは、どこかに正義感を持った人物がいて、良心の呵責に悩まされ、内部告発したり、居直って不正を暴いたりする勇気ある人物が現れるものですが、それさえもなく、1年以上国会や国政を浪費させたという責任は「重罪」です。財務省組織ここに極まれり、という感がします。
そういえば私の友人で旧大蔵省出身の国会議員が「キャリア試験を通って入省したら、自分の海外留学や視察、予算のつけ方など不可能なものはない」とつぶやいていたのを思い出します。
さてこれからどうやってこのような組織や意識を立て直すか。まさに国家の将来にかかわる問題です。自民党も動かなくてはならないと考えます。