まだ少し厳しい世論
2018年05月28日
今週も地元に帰って、会合に出るとモリカケ問題になりました。25日の金曜日は、厚生労働大臣の不信任の趣旨弁明を野党の議員が延々と2時間半行いましたので、予定した飛行機には乗れず、ある町の「女性の会後援会」の会合に遅れて出席しました。
その会合や2次会の席でも意見は二つに分かれます。「もうこれだけ信頼を無くしてしまったら、安倍さんは代わった方がいい」という意見がある一方で「安倍さん以外に誰がいるか。安倍を支えていかなくてはいまの日本はダメになる」という意見です。相拮抗しています。
私の熱心な支持者の集まりである後援会の皆さんの意見ですので、なかなかどっちがいいと私の口からはっきりとは言えないのが実情です。しかし本音を言えば、後者の意見に賛成です。
かつてロッキード事件とか、緑資源機構問題とか、ゼネコンの談合事件など刑事事件に発展した、いわゆる贈収賄や疑獄事件があり、多くの政治家が退陣し、役所が断罪されましたが、今回は少し性格が違います。お金に絡むことではなく、対応の仕方や答弁の虚偽、役所のずさんな管理体制、などが問題視されています。ですから司法の裁きを受けるものは少ない。言ってみれば安倍政治手法への「飽き」や「嫌・チーム安倍」から来ているものの様に思えます。
間違いがあったとすれば、森友学園問題で言えば、あの籠池夫妻の特殊性を総理夫人らが見抜けなかったこと。私たちも連日陳情を受けます。少し胡散臭い(うさんくさい)人の陳情、利権がらみの陳情はほぼ分かりますので、適当に理屈をつけて手を引きます。何でもかんでもサービス精神でやってやれば良い、というものではない。未熟です。
加計学園問題は、正直性の問題です。なぜありのままを虚心坦懐が答えないのか。それが嘘の上塗りのようなイメージになってしまっています。仮に「加計ありき」であったにしても決して間違ったことではない。謙虚でそれでいて堂々としていればいいのに、と感じます。霞が関の役人体質そのものです。
いつまでこの問題が続くのか。週末を迎えるたびに同じことを書かなくてはならず、憂鬱になります。