野党の立場も考えながら委員会運営
2018年05月25日
昨日の農林水産委員会で今国会最大の法案であった「卸売市場法案」が可決しました。今日の本会議で可決して参議院に送られます。この法律は、国民の食料を扱う中央卸売市場において、価格形成の公平性を保ち、生産者や消費者にとって不利益が生じないように、また食の安全性が確保されるように、国が責任をもって法律で様々な規制をこれまでかけていたものを、インターネット取引や取引方法の技術革新によって環境がかなり変わってきたために、時代の進展に合わせるために規制を弾力的にするものです。
自民党内でもかなりの論議をして修正を行って、政府に押し返したものです。それだけに農林水産委員会では、慎重な審議を心掛け、東京・大田市場の視察、卸売市場の現場を預かる「卸し」や「仲卸し」の方や学者も含め4人を参考人として招き、いろいろな意見を聴きました。審議も2日間にわたって6時間行いました。結局野党は維新を除いて反対しましたが賛成多数で委員会を通りました。
これで今国会農林水産委員会に政府から提出される法案9本のうち、7本が衆議院の委員会を通過しました。
委員会の審議をめぐって毎日野党の筆頭理事をはじめ、各党・会派の理事と協議するわけですが、野党の意見を十分聞いて誠意をもってその意見を採り入れること、の大切さを痛感しました。
昨日の本会議では、厚生労働委員長の解任動議が出され、野党が長々とその理由を弁明しましたが、本会議のように大舞台になると野党も無理難題を押し付けて妥協が難しくなりますが、委員会ではお互い十分に話し合っていけばどこかに接点が生まれてきます。
あと2本の法案の通過に全力を傾注し、野党の立場に立って、野党提出の法案も審議する予定です。来週は私自身が法案の提出者のなっている「郵便局のネットワークを守るための法案」が参議院の総務委員会で審議される予定です。その答弁にも立たなくてはなりません。国会終盤にかけて慌ただしくなります。