ああ、財務省・セクハラ
2018年04月19日
財務省の事務方トップである事務次官がセクハラ問題で辞職しました。財務省は官庁の中の官庁、そのトップの事務次官は役人にとっても、東大を目指し役人になろうとする若者にとっても、最も高い目標とするポストです。それがセクハラ疑惑で辞任とは何んともやり切れません。
学校時代からトップで走って来て、やはり自分でできないものはないという意識がどこかにあります。それが知らず知らずのうちに上から目線になります。「自分以外が馬鹿に見えてしまう」というのは偽らざる気持ちかもしれません。
そのような生き方と育ち方をした人は、弱い立場の人の気持ちはなかなか分かりません。いじめに遭ったこともない。人から心を傷つけられたこともない。これを言うと相手がどう思うだろうか、という常に相手のことを考えながら、話をする、というのは自分と目の上の人と話す時だけだと思います。
多分、事務次官も自分の言っていることがセクハラかどうか、相手を傷つけているかどうか、などその境目が分からなくて話していたのだろうと思います。国税庁長官に続いて財務省はキャリア官僚二人目の辞任。以前財務省は「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」で批判を受けていますが、今回も同様の状態です。どこかにおごりと隙があるのでしょう。
それが、今の政治に起因するものなのか、財務省やキャリア官僚の問題か、個人的な資質の問題か、それは分かりません。しかし、野党が言うように、すべてが自民党政治が悪い、だから政治家も辞任しろ、国会の審議も止める、というのとはちょっと違います。ここは私たち政治の責任も含めて、事の本質は何かを、特に与党議員は考えなくてはなりません。