農林水産委員会が開けず
2018年02月15日
私が担当する衆議院の農林水産委員会は、今日、与野党の理事懇談会を開き、来週の開催予定日(委員会店開き)を決める段取りになっていました。しかし、昨日、政府提出の「働き方改革関連法案」についての質疑の中で、安倍総理が、裁量労働制を採用した場合の労働時間のデータが不正確の部分もあった、として「裁量労働制を採用した方が労働時間は短くなる場合もある」という答弁を撤回しました。このため野党は、データが不正確なら法案そのものを出し直すか、修正すべきである、として予算委員会が紛糾して、そのあおりで他の委員会の開催へ向けた動きも一時ストップとなりました。
国会はこういうものです。一つの委員会の揉め事が他の委員会に波及してすべてが止まってしまいます。これが、少しでも審議を遅らせ、政府・与党側が提出した法案の成立を阻もうとする野党の戦術です。自民党も野党のとき同じような戦術を採っていましたので、ここは丁寧に対応するしかありません。下手に野党を怒らせたら後が面倒になります。ただあまり無理難題を野党が言い張るなら、強行に進めるという選択肢も生まれます。ここは国対委員長の判断力を含めた腕の見せ所です。
今日一日予算委員会の動きがどうなるかを見守るしかありません。やはり何事もすんなりとはいきません。特に当の法案は、今国会の目玉の一つである「働き方改革」に関するものです。それだけに総理は胸襟を開いて正直に対応しようとされたのだと思いますが、今のところ野党の反発を招いています。国会の動きはなかなか一筋縄では行きません。行きつ戻りつです。