畜産物価格決定、まずまずの成果
2017年12月15日
昨日は、来年度からの酪農や畜産に関する助成金の価格公表がありました。午前中の役員会では金額的に不満が表面化し、もう一度農水省で財務省と交渉することを申し入れ、午後にその結果を待ちました。
再交渉の結果、上乗せを要求した部分に十分な金額が加算されましたのでこれを決定して、畜産・酪農団体に報告しました。
特に北海道の牛乳は加工に回されますのでその分牛乳の価格が飲用乳と比べて安くなります。それを補うのが「加工原料乳生産者補給金」という制度で昨年1キログラム当たり10円56銭でしたが今年は10銭引き上げ10円66銭になりました。わずか10銭の引き上げですが、全体で340万トンが加工に回りますので財源としては、363億円になります。北海道の酪農家の代表の方々も喜んでおられました。
また畜産では、生後10ヶ月の小牛を買ってきて、約2年間育てて販売する肥育農家は、餌や牛の価格の変動でコストが売り上げを上回ってしまうことがよくあります。それの差額の8割を補填する「牛マルキン」という制度がありますが、ここ2年間小牛が異常に高く、40万円前後で買えていたものが80万円以上になっています。このためコスト割れは必至で今後経営難に陥ることが確実ですので、8割補填を来年度一年間に限り9割補填にすることにしました。
昨日は各酪農・畜産団体からもお礼を言われ、これまでの努力が少し報われた感がありました。
今日からはいよいよ29年度補正予算や30年度当初予算の金額が提示されます。熊本地震からの復興にどれだけの予算が付いているか、しっかりと見定め、金額が少ないなら復活折衝を求めて行きます。今日と週末を挟んで来週前半が勝負時です。