酪農家9軒、震災から復興

2017年10月31日

 阿蘇郡西原村の「西阿蘇酪農組合」は組合員数9軒です。小さな酪農組合の全ての酪農家が昨年の熊本地震で壊滅的な被害を受けました。しかし、あれから1年半、それぞれが助け合って、これまでに9軒全てが酪農を再開し、出荷を始めました。更にそのうちの3軒は後継者も戻ってきました。
 今日はその合同の落成式でしたので、なんとしても出席すべく、朝8時25分の羽田発で熊本に向かい、12時55分の熊本発で東京に帰ってきました。
 あの震災の被害で、数頭の牛も失われましたので、本来なら心が折れて再開は出来ないところですが、9人全てが助け合って再建したことはまさに連携と助け合いの精神のなせる業です。そして酪農に限りなく「誇り」と「愛着」を持っているからの他なりません。落成式では「西原村の奇跡」と表現されていました。
 農林水産省や熊本県の農林水産部、更に県酪農組合連合会(酪農マザーズ)などから幹部の方が出席されました。やはり農業はこのような連携が必要です。それは集落の連帯や人と人との助け合いや子どもたちの豊かな心にも繋がります。
 農家所得の拡大は需要です。しかし競争だけでなく協同と協調も忘れてはいけないことを教えられました。