大学50周年に日帰り
2017年09月14日
昨日は午後5時から、熊本の崇城大学の開学50周年記念パーティー^が熊本市のホテル日航熊本でありましたので、2時過ぎに羽田を出発して、午後8時前の熊本発で上京しました。
崇城大学は戦後直ぐの昭和24年、故中山義崇氏が25歳の時、「戦争からの日本の復活は、人づくりと物づくりと技術者づくりである」という信念の元、電波塾として創設され、その後熊本工業大学、そして崇城大学と成長して今に至っています。熊本では薬学部や生物生命学部、芸術学部、パイロットの養成コースなど5学部を持つ理科系の有力大学で、まさに創設者の理念が現在も生かされています。
現在の学長は中山峰男学長でいつも大変親しくさせてもらっていますので、寸暇を縫って出席しました。会場には1000人以上の出席者で、大学の持つ影響力や学長の人脈の広さが伺われました。
大学については、現在人材育成改革の点からさまざまな論議が行われていますが、今こそ建学の精神が問われている時はありません。大学に限らず私立学校は、創設者の建学の理念によって成り立っていますが、学校が歴史を重ねるにつれ、経営運営が重視され、建学者の理念が失われがちになります。この点崇城大学は、2代目の中山学長が建学の精神を貫いておられます。
私の出身校である中央大学も早稲田の大隈重信や慶応の福沢諭吉といった強烈な創設者がいないだけに、学風が薄れがちになります。
学校も企業もですが、世界のなかの勝負で負けるようになったのは、この強烈な個性を持った創設者の理念が忘れられ、国民全体がサラリーマン化して責任体制が曖昧になっているからの様にも受け取れます。人材育成改革は、戦後や明治維新の原点に一人ひとりが立ち返らなければ、掛け声だけで出来るものではありません。