築地市場移転問題はもう、うんざり
2017年06月21日
小池東京都知事が築地市場移転問題で、市場は豊洲へ移転、しかし築地も5年後に食のテーマパークとして再整備する、という「決断」を発表しました。築地残留を望む方、早期に豊洲への移転を望む方の双方にとって何となく反対できない案です。財源はどうするのか不明、細かなスケジュールもこれからということです。
私のこれまでの体験で、迷った時に双方に顔を立てたり、足して2で割った決断をしたときは、結果として失敗しています。やはり決断は一つです。だから決断まで時間がかかるし、熟慮する。清水の舞台から飛び降りる心境で決断をして、失敗したら責任を取る、このような気持ちで生きてきました。ですから今回のような中途半端な結論には反対です。「小池劇場」にはもう、うんざりです。しかしお金がある東京ですから、これくらいの事はなんともないのだと思います。
私の選挙区で今度新しい選挙区になる上益城郡の山都町。土曜日に国政報告会を開きましたが、1年間に人口が400人前後減少しています。自主財源は1割です。これからどう町をつくっていくか、真剣です。報告会の後の質疑応答でもその質問ばかりでした。1千億円台の話でなく、数百万円単位の話が大半です。
こんな厳しい地域が必死にこれからの生きる道を考えている時に東京は優雅なものです。しかし東京もこれから高齢社会を迎え、行政コストが嵩(かさ)んできます。もっとスピーディーに、合理的に行政を進めなくては、最終的には行き詰ってしまいます。
しかし「花の都東京」はそれでも大丈夫なんでしょうねー。