官僚の天下り問題
2017年02月03日
官僚の天下り問題が予算委員会などで取り上げられています。なかなか悩ましい問題です。官僚の皆さんは優秀です。その道のプロでもあります。50代、60代で退職してそのまま何もしないのは国家のために損失です。かといってハローワークに自ら出向いて、職を探すというのも、一定の地位についた官僚としてはなかなか出来るものではありません。自ら職を探すといっても、役人ですからそんなに人脈が広いわけではありません。当然誰かが、どの機関かが次の職場を斡旋するということになりがちです。
しかし、それが当たり前のようになってしまうとあまりにも甘えた構造になってしまいます。企業においても、大学においてもその中で若い時から一途に歩いてきた人間にとっては、突然天下り官僚が主要な地位に納まるのは気持ちがいいものではありません。
常に天下りが問題になる所以(ゆえん)です。そのために安易な天下りを防止する法律が制定されています。
結局その法律を順守すること以外にありません。来週は今問題になっている文部科学省の天下り斡旋問題の集中審議が予算委員会であります。どれだけの広がりが出てくるのか。今後の国会運営に大きく影響を及ぼしてきます。