映画「沈黙 サイレンス」
2017年01月25日
昨日は夕方から時間が空きましたので久々に日比谷で映画を見ました。作品は遠藤周作原作の「沈黙 サイレンス」。「沈黙」は私が学生の頃ベストセラーになりました。当時少し読みましたがあまり作品に感動はなかったんですが、昨年たまたま読み直したら深く、重たく、人間の真理に迫る作品と改めで分かりました。
学生当時、篠田正浩監督で上映されましたが見てもいませんでした。今回、「タクシードライバー」などの監督マーチン・スコセッシ監督が、外国人の目で「沈黙 サイレンス」として映画化しましたので興味をもって見に行きました。
小説を読んだ後の映画は、ほとんどが小説ほどの感動がなくがっかりするのですが、今回の「沈黙」は映像といい、心理描写といい、俳優の演技といい、感動し、深く考えさせられました。小説を読んだ後是非見てもらいたい映画の一つと思います。
昨日ロシアの今後について専門家の講演を聞いたとき、今後のロシアの動向は「エネルギー」と「宗教 ロシア正教」と「領土」がカギを握る、といっていらっしゃいましたが、まさに「宗教」は古今東西、常に私たちの社会と国家、生活、に深く根を下ろし絡んでくるものであり、それによって、政治も歴史もつづられていく、ということが改めで分かります。
深く重たく、考えさせられる映画です。アカデミー賞でなんらかの賞を取るかもしれません。