世界の選挙の潮流
2016年12月05日
アメリカの次期大統領にトランプ氏が決まって以来、世界の選挙で様々な変動が起きています。いやアメリカ大統領選挙以前からその動きはあったようです。
イギリスが国民投票の結果EUを離脱することになりました。昨夜は、注目されたオーストリアの大統領選挙。極右の候補者が善戦しました。イタリアでも憲法改正に対する国民投票が行われ、否決されれば現在の首相は辞任し、新興勢力の政党が主導権を握ります。来年予定のフランス大統領選挙、ドイツの議会選挙でも極右や移民排斥を求める政党や勢力が頭をもたげそうです。
世界の「閉塞感」がそうさせているのかもしれません。ネット社会や自由社会になって一見便利で豊かになったように見えても、どこかに不満が鬱積する、また自由なだけにより人間の本性を表わそうとする、それが既存体制や支配階級(エスタブリッシュメント)に対する反発となっているようです。
翻って日本は。安倍一強は続いています。その間に将来の日本にとっては誤りでない方向に行っていると思います。しかし、若い世代を中心に様々な動きが今後出てくることも考えられます。私たちも選挙を控え神経をとがらせざるを得ません。
国会や政権の運営も、慎重に慎重を重ねて、おごりがないようにしていかなくてはなりません。臨時国会の会期は来週の水曜日。終わり方が大事です。