農業界は規制改革推進会議の提言で大変

2016年11月15日

 昨日も書きましたが、総理大臣の諮問機関的組織である「規制改革推進会議」が先週「農協改革に対する意見書」というものを発表しました。内容は農協の資材や肥料などの調達先である「全農」に対して、「直接手数料を取らないように情報提供のみの組織にすべき」や「農協が行っている金融を統合廃止などで半分にする」「それらを1年以内に実行すること」「もしそれが出来なければ国が主導を取り第2の全農をつくる」というような過激なものでした。これには私たちもびっくりしました。
 昨日自民党農業関係議員のトップが集まるインナー会議が開かれましたが、意見が百出、方向性も見出せませんでした。これから大変な作業になってくると思います。
 私が座長を努める「牛乳・乳製品の生産流通等の改革に関する意見」も同時に提出されましたが、こちらは過激なものではなく、現場を踏まえた、想定される範囲のものでした。私としては各議員や団体、現場の声を更に聴きながら、将来の酪農のために最良の方向性でまとめていきたいと思っています。
 しかし「全農」のほうは大変です。今後の展開が読めませんが、まずは私の責任分野をしっかりやっていきます。