海洋国家日本の責務
2016年10月25日
昨日は7時20分の新幹線で富山県に行きました。富山市にある富山高等専門学校で高専全体の話を聴き、現場を見た後、射水市(いみずし)にある商船学科と実習船の視察をしました。商船学科では来春卒業予定の学生たち4人(男子、女子2人ずつ)と意見交換をしました。海のない奈良県や遠く青森県から来た学生もいました。みんな海にあこがれ船員になりたくてやって来た学生ばかりです。決断したのは中学生の時ですので15歳。以来5年間の高専商船学科の生活、この後まだ半年間の実習船での訓練も残っています。
それぞれが就職や進学が決まっていました。みんな船員なる喜びを語ってくれましたし、同じ歳の大学生と話す時、大学生の目的がはっきりしないことに驚き、自分が目的意識を持って入ってきたことに対しての誇りも語ってくれました。
なかなか充実した視察でした。今回の視察は自民党の「高等専門学校を考えるプロジェクト」でお邪魔したもので、「商船高専の志願者が減っているのではないか」「船員ではなく陸上の機械メーカーなどへの就職が増えて、本来の目的とは違う方向に行っているのではないか」などの意見がプロジェクト内で出たために現場のヒアリングとなったものです。
みんな海への憧れと、船員になりたいために入学してきたことをしゃべってくれました。国立の商船高専は全国に5校あります。海洋国家日本を支える卵は確実に育っていることを実感しました。
しかしまだまだ課題もあります。今後論点整理をして、今年中には報告書をまとめたいと思っています。そして私たちは「海洋国家日本」を更に発展させるための国としての責務を果たしていかなくてはなりません。