酪農の仕組みこれから3週間が大変
2016年04月07日
規制改革会議の農業ワーキンググループが3月31日に提言した「酪農の生乳・流通見直し意見」に対して、初めての畜産酪農小委員会を昨日開催しました。
この意見は大まかに言えば「現在需給調整している仕組みを撤廃して、酪農家に自由に生乳を搾る選択権を与えろ」というものです。酪農界の究極の規制緩和ともいえます。
昨日は農業関連の議員が出席しました。予想通り「そのようなことをしたら牛乳が余って、たちどころに安くなり生産者は立ち行かなくなる」「EUなども需給調整を撤廃したがために、今牛乳の暴落が起き、道路に牛乳をばらまく生産者も出てきている」「酪農の実態を再度、精査した上で、自民党としての提言をしよう」という慎重な意見が続きました。
私が最後にそれらを引き取って「多くの皆さんや団体から、今後精力的に意見を聴き、5月の連休前までにも自民党としての意見を取りまとめたい」と結びました。
酪農界にとっては衝撃的今回の提言でした。その提言には耳を傾けなくては成らないもっともなところもあります。単に反対するだけではなく、これからの日本酪農の指針となるような重厚な意見として取りまとめて行きたいと思っています。そして子どもたちも高齢者も栄養分豊かな牛乳、乳製品を毎日飲んだり食べたりして、はつらつとした生活が送れるような「食」と「酪農」でありたいと思っています。
これから暫くまた大変な作業が続きます。