やっぱり中山間地対策が必要

2016年02月05日

 昨日は農政で「中山間地直接支払い制度」をつくられた明治大学の小田切徳美先生の「農山村の地域づくりと地方創生」という講演を聞きました。
 かねてより尊敬している先生ですので、一度国会対策委員会で中座しましたがまた戻ってきて、講演は終わっていましたが質問をしました。
 中山間地の直接支払い制度は中山間地の農地を守るために、集落に対して予算面での支援をする制度です。農地の傾斜度や集落の戸数を積算基礎に交付金を交付して、農道をつくったり、農地整備をしてもらったりし、加えて個人所得にもして良いという制度です。中山間地の集落はこれでずいぶん助かってます。しかし、やはり集落は人口減少が続き衰退しています。
 そこで先生に、「このままの保護策では、なし崩し的に集落は衰退していく。農地だけでなく地域全体をカバーして、直もっと積極的に打って出る仕組み、また外部から手伝える制度に変えていくべきではないか。その知恵を貸してほしい」と述べました。
 先生も調査をされていて、「過去5年間で中山間地の直接支払い制度があるにもかかわらず、集落は衰退しているという結果が出ている。何か農政面だけでなく地方創生の中で全体として位置付ける必要がある」と述べられました。
 私が感じていることと全く同じ考え方でした。農政新時代という看板で今論議が進んでいますが、一方で中山間地全体の対策が必要な時です。