ふるさと対話、若者たちに支援を
2015年09月07日
北海道の釧路・根室地域でのふるさと対話集会は大変有意義でした。参加した議員は私と、冨山3区の橘慶一郎議員、そして地元の伊東良孝議員です。伊東議員が全てを準備してくれました。
会場は釧路市阿寒町、厚岸(あっけし)郡浜中町、そして阿寒郡鶴居町の3会場です。金、土、日の三日間で回りました。どの会場も15人程度。お互いにゆっくり本音で話し合おうという試みです。
北海道は酪農が主産業です。どの会場にも酪農の後継者が何人か見えられ、実情を訴えられました。今私が自民党の畜産酪農対策小委員長もしていますのでしっかり聴いて、答弁しながら、改善するところは持ち帰らせていただきました。
北海道酪農は都府県酪農と違い、規模も大きく、若手後継者も意欲旺盛です。それだけに忌憚のない意見がどんどん出されました。
「酪農家の減少が激しい。これは労働に対する対価が少なすぎるためである。もっと経営安定対策をして欲しい」「北海道酪農は全国の牛乳の半分以上を生産しているがほとんどバターやチーズ生クリームなど加工に回っている。加工用の乳価は安く、補填(ほてん)のための加工原料乳補給金の仕組みをもっと実態にあったものにして欲しい」など切実な意見が出ました。確かに酪農は毎日搾乳しなくてはなりません。またホルスタインの健康管理も大変です。常に気を抜けない職業です。
九州の酪農家も意欲旺盛ですが、酪農以外にも様々な穀物や野菜などを作ることができます。しかし北海道は都府県以上に酪農専業です。それだけ真剣さで一杯でした。
これら若者は北海道に入植して3代、4代目の人たち。北海道に来た時のフロンティア精神のDNAも受け継がれています。何としても政府や国会で、これら若い後継者への支援策を考え、この精神が更に旺盛になるようにしていかなくてはならないと改めて感じました。それは日本農業全体の課題でもあります。