問題となる発言について

2015年07月03日

 自民党1,2期生が勇ましいグループを作り、過激な発言で社会的に問題になり、自民党のおごりともいえるということで批判の対象になっています。
 私も、過去に問題発言でマスコミをはじめ様々な批判を受け、陳謝したことがあります。当時の大島国対委員長からも呼ばれて注意を受けました。
 この種の発言をした人は最初は何でこのくらいの発言が問題になるのだろうと不思議な気持ちになります。しかしだんだん批判の輪が広がってくるともう身動きが取れなくなります。政治家である場合は特に色々な方面に波及し、最終的には自分の後援会組織にも影響を及ぼします。
 みんな自分の感覚でものを言っているのですから問題になるとは最初は思っていません。しかし多くの方を傷つけたりする言動であることが指摘されて初めて分かります。一方でそれに賛同する方もおられますし励ましの言葉をかけられたりもします。問題がどこにあるのかの判断は、個人としてはなかなか難しい面もあります。それを大衆の代表であるマスコミがするのですが、大半はマスコミの判断は正しい。
 結局その判断を政治に携わる人間は、瞬時に、しかも幅広くそして慎重に、入念にしなくてはいけないということです。言いたいことを直接言う、ということでは一般人と変わりません。私たちの発言と行動は常に多くの方々に影響を与えます。それだけ常に注視されています。問題発言はその自覚が足りない中で起こりますし、自分の思い通りにならない時、責任を他に押し付けたい時に起こります。粘り強くじっくりと考えて行かなくてはなりません。
 ベテラン政治家の問題発言はこれは信念で、問題になることが分かっていっている場合が多く、社会に一石を投じたいという計算がある場合が多いのですが、1,2期生の場合はそこまでの計算はなく「自分の信念で言った」ということで正当化しようとします。そこに未熟さがあります。
 しゃべる前に一回に飲み込むこと。そして発言内容を点検すること。あまり大向こう受けするようなことを意識してしゃべらないこと。しゃべりながら自分で興奮してこないこと、これが私の体験から分かったことです。