年金情報の流出
2015年06月04日
日本年金機構から年金の個人情報が125万件流出した、と報じられました。年金は個人の大切な所得、これらが外部にもれることなどあってはならないことです。日本年金機構の危機感のなさに愕然とします。
これも経過をたどってみると人災です。職員が不用意にパソコンを外部とアクセスさせた。その後の処置も杜撰なままで、そのまま外部からのウイルスが進入し流出し続けた、というもののようです。
国民の財産を管理している、という使命感が薄い。この体質は日本年金機構の前身である社会保険庁時代から言われていたことです。以前は社会保険庁は財源豊かで、殿様商売的なことがありました。年金の交付額より掛け金として入ってくる収入のほうがはるかに多かった。このような豊かさに胡坐をかいた姿勢がいつの間にか緊張感のない官庁体質をつくり上げてしまったようです。同様なことは、旧年金福祉事業団で、入ってくるお金にまかせ全国にグリーンピアを建設しその後ほとんどをただ同然で売却して行った例と同じです。お金がありすぎると人間は怠惰になり考えなくなる良い例です。
私たちも貧乏ながらいつも厳しさを乗り越えるため、また国民のためという厳しい考えを持っていないと、すぐ浮ついた気持ちになり政治そのものが腐敗していきます。
他山の石として肝に銘じなくてはなりません。