18歳選挙権、いよいよ審議入り
2015年05月27日
公職選挙法を改正して、現在20歳以上の選挙権を18歳に引き下げる法案が、いよいよ審議入りすることになりました。これまで与野党で審議入りするための条件がなかなか折り合わずに、1ヶ月以上空転してきました。しかし昨日、お互いに合意して6月の第1週までには衆議院で可決させ、参議院に送ることを決めました。
参議院で順当に審議が進めば、来年の参議院選挙から、戦後初めての18歳からの投票ということになります。
そもそもなぜ、18歳かというと、世界はほとんどが18歳です。20歳は日本とどこかの国の2カ国。オーストリアなどは16歳から選挙権が与えられています。
問題もあります。18歳といえば高校生。果たして政治的判断が出来るか。投票率がどうなるのか。一部教師による思想教育は行われないのか。
また他の法律との並びでの整合性の問題もあります。少年法は20歳未満は少年扱いで、犯罪を犯しても成人とは別に扱われます。名前も写真も公表されません。もし、20歳未満で選挙違反で逮捕された時は、今のままだと少年扱いです。
喫煙、たばこも20歳からです。民法の規定も20歳未満は、少年として、契約などに際しては保証人などが要ります。
仮に選挙権が18歳に引き下げられたにしても、これからの法整備、更に意識の切り替えが必要になってきます。しかし世界がやっていること。18歳段階での政治判断が出来るように努力しなくてはなりません。