外国の日本人学校で学ぶ子どもの安全確保

2015年02月20日

 今、外国の日本人学校で学ぶ小中学生は4万人弱います。親の海外勤務で、日本人学校を企業などが設立しているもので、海外勤務の子女がほとんどです。教員は文部科学省が現地の要請に応じて各都道府県教育委員会に照会して、推薦を受けた教員が派遣されます。教員の数は26年度で1070人、以前は1300人以上いましたが、国内の教員不足でなかなか各教育委員会が海外に出そうとせず減り続けてきました。27年度は予算も少し増え14人の増員となりました。
 先日のシリアで日本人が人質に取られ殺害されるという事件が起きて以来、子どもたちの安全を確保することが求められ昨日、私が所属する海外子女推進議員連盟が開かれ、子ども教員の安全確保を求める決議書を政府に出すことになりました。
 特にISIL(アイシル)、いわゆるイスラム国が州としている国にある日本人学校は、エジプトのカイロやサウジアラビアのりアド、ジッダ、トルコのイスタンブールなどに389人の児童・生徒が学び、教員が80人赴任しています。
 もしこれらの学校が乗っ取られたり襲撃を受ければ大変な事態です。その可能性は残されています。
 今日、官房長官をはじめ関係各府省に議員連盟で安全を確保する決議書を提出することにしています。