農協改革の論議始まる

2015年01月21日

 昨日から自民党で農協改革の論議が始まりました。今国会で集団的自衛権の行使のための法整備と並ぶ課題です。
 まず最初の4回これまでのおさらいと、ヒヤリング、自由な討議をやり、その後に本格的な審議に入り、政府案に対して自民党案を作っていきます。
 昨日は一期生を中心に慎重意見が続出しました。それも当然です。農協は地域にしっかり根を張っています。先の選挙でもほとんどの議員が農政連の推薦を受けて当選してきました。官邸や経済界が言うようには農協改革は進められません。
 私も現在の農協を改革すべきところは改革していかなければならないと思っています。それは農協の役員の選び方や運営手法、更にもっと農協の自由度を高めて集落をまとめる一方で、様々な企業と連携を組めるようにしていかなくてはならない、と思っています。一方で農協自身が農業の引き受けてになり、農業の受託経営をするということなどもしていく必要があると考えています。
 そのことと、今回政府から提案されている農協法の改正、つまり農協中央会をなくすことや、農協の解体につながるような事業の分離や准組合員の制限などは別問題です。
 ですから非常に無理がある今回の改革案でもあります。しかし安倍総理のやる気は非常に強いものがあります。それをどのように今後していくのか私たちにとっても難しい問題ですが、出口は必ずある、という思いで論議をしていきます。
 JRの改革はうまく行きました。郵政の改革はうまく行っていません。それはJRは様々な事業をやる自由度を与えました。鉄道会社以外にも自主的にホテルやレストランや農園を経営することになりました。
 郵政は自由度が与えられていません。貯金などの新商品も制限されたままで職員のやる気を削いでいます。ここは農協が活動しやすいように、組合員や職員に夢ややる気を与えるような改革でなければ、成長のための改革にはなりません。しっかり論議していきます。