内閣からの提出法案可決

2014年05月22日

 昨日農林水産委員会で、「特定農林水産物の名称の保護に関する法律案」(通称・地理的表示保護法)が6時間の審議を終えて可決しました。
 この法律は、ある地域で30年以上前からその地域ならではの独特の方法で作られている農林水産物について、その産物を国の審査を経て、特定の産物として登録することが出来る、というものです。いわばその地域だけにしか出来ない「お墨付き」を国が与え、消費者に安心して買ってもらおうというものです。これからの輸出戦略に欠かせないものです。
 既にヨーロッパでは早くから実施しています。我が国では、これまでは「商標登録」というのはありましたがそれは名前の登録でそれ以外の名前は使ってはいけない、というものでした。「但馬牛」「佐賀牛」「魚沼産コシヒカリ」などです。しかし今回は商標だけでなく、その生産工程を評価しようというもので一歩進んだものです。
 各地で今後、国に対する申請が出され、「おらが地域の農林水産物」が生まれ、売り上げを競うことになります。
 これで衆議院の農林水産委員会に内閣から提出されました法案は全て可決しました。
 後は参議院から送られてくる法案の審議と、議員でつくる議員提案の法律が数本残っています。
 会期末まであと1ヶ月。いよいよ法案審議から、TPPや農協、農業委員会の改革など政治問題に移ります。