オバマ来日の意味

2014年04月22日

 アメリカのオバマ大統領来日に備え、東京は厳戒態勢です。また昨日は、日米首脳会談でTPPがアメリカペースで妥結の方向に行くのではないかとの懸念から、農業団体が主催する農産物を一定の関税から守るための大会に出席しました。
 当初は、安倍・オバマ会談ではTPPは重要な議題とならないようにしようというのが日本側の計画だったと思うのですが、ここに来て7割がTPPの論議という姿勢をアメリカが見せています。
 アジアにおける安全保障を強調することで中国を刺激したくないということと、ウクライナ問題でアメリカは手一杯ということでしょうか。要するにあまり日米間の懸案の問題がない。そこでTPPに集中する。そのほうが11月に中間選挙を控えアメリカ国内に、輸出拡大のアピールができる、という計算があるものと考えられます。
 他方で、韓国では旅客船の沈没事故で国内は大きな衝撃を受けています。そんな折日本とだけ様々な交渉が展開されるのはアジアのバランスを考えたときに、良くないという判断もあると思います。どのような日米共同声明が出されるか、注目です。