TPP交渉、アメリカというところは
2013年11月20日
昨日のケネディー大使の信任状奉呈式は予想通り沿道は大変な人出のようでした。もし農林水産委員会が開かれていなかったら、私もミーハーだから行っていたかもしれません。
アメリカの日本に対するプレゼンスも十分なものだったようです。しかしこれに酔いしれてはいけません。TPP交渉ではアメリカは態度を一変させ他の国々を巻き込んで、日本に対して、関税自由化100パーセントの強攻策に出てきました。
関税以外の知的財産や国有企業の問題などでは、日本に他の国々と交渉させ、日本は正直に交渉妥結の環境をつくりました。
その環境が整ったと見るや、今度は関税部門で他の参加国を巻き込んで日本に迫っているのです。自分の都合の悪いところは人にやらせ、自分のが獲るべき分野になると、一転して他国とタッグを組む。日本流に言えば卑怯極まりない、アメリカ流に言えばこれが交渉のテクニック、となるのかもしれません。
わが国にとってはこれからが正念場。一歩も譲らない強硬姿勢が必要です。ケネディー大使の笑顔に鼻の下を長くしていてはいけない。国益がかかっています。