わが国の台所はどうなる

2013年10月25日

 昨日の派閥の会合「近未来研究会」では消費税の引き上げ問題がテーマになりました。来年の4月1日からまず3パーセント引き上げられ、次の年の10月に2パーセントの引き上げが予定されています。
 それらの収入は全て社会保障に使われることになっています。医療、介護、年金、子育てに使う目的税です。これらの予算は年間1兆円ずつ増えています。今後団塊の世代が70代から80代になると更に増えます。
 当面の財源は全て、10パーセント引き上げを前提に計算されています。ですから消費税の引き上げシナリオから行けば、生鮮食料品などの消費税を据え置くなどの軽減税率の採用は出来ないのです。また残り2パーセントも上げざるを得ないのです。それどころかその後更に引き上げも考えざるを得なくなります。
 しかし、国民の生活実感からすれば苦しい。せめて食料品や新聞、医療など健康と文化面だけは引き上げないで欲しい、と願うのは人情です。一方で景気が本当によくなるのかも疑問です。アメリカ発の不況でもやってきたなら、それどころではありません。不景気とインフレだけが残るという結果にもなりかねません。
 昨日はそんな話しをしながら不安が一杯の会合になりました。だから目下のところ成長戦略しかないのでしょうが、余ほど正確なコントロールで政策を運営していかないと、アリ地獄に落ちます。これからが正念場です。