法律による保障は必要

2013年10月24日

 現在、「養豚振興法」「花き振興法」「消防団の充実に関する法律」の法案作成に携わっています。
 養豚は、牛や酪農が割合手厚い政策が施されているのに対して、関税が小さく、市場価格にゆだねられている養豚については、不安定な経営体が多く、この際法律で国が養豚を守る姿勢を示そうということから法案作成しているものです。
 花き振興法は、かつては学校に花道の時間があり、日本人は花に親しみ、母の日はカーネーションを贈り、人生の最後の見送りも菊の花に囲まれて黄泉路に旅立つ、とばかり思っていたけれど、いつの間にか南米などからの輸入が激増し、日本の花が少なくなっている。そこで、もう一度、日本の花の良さを子どもたちに教育現場から教え、生産から流通まで、法的な裏づけをつくって、日本の文化と伝統を守り、花の産業を活発化させよう、というものです。
 消防団の充実は団員が年々減少し、地域を守る中核的組織としてこのままの状態では、火災や各種の災害に備えられないとして、団員に得点を与えたり、出動しやすい環境をつくることで団員を増やそうというものです。
 法律をつくるということは、規制の強化にもなりますが、一方で国が責任を持ってその分野を守ったり、振興したりするという意思を明確にするものです。法律があって予算も伴ってきます。
 成長戦略路線で競争力の強いものを育てるという政策が現在中心になっている中で、徐々に小さくなっていくものの中で、守っていかなくてはならない分野については法律により守りながら振興策を考えていかなくてはなりません。今後議員の発案によって、立法化する分野は増えてきそうです。