農業は群雄割拠の時代に?

2013年07月10日

 昨日熊本から支援者の方が上京され副大臣室に立ち寄られました。今度農業生産法人をつくることにした。そして今日は埼玉の大手餃子会社に契約のために行ってきた、ということでした。
 地域のみんなと農業の生産法人を株式会社としてつくる。埼玉の餃子製造会社は、餃子の皮に米粉を混ぜたい、同時におにぎり製造を始め、冷凍の棒状おにぎりをスライスする機器を開発、精米も同時に取引する、という話でした。
 いよいよ農業の、企業と一体になった生産活動が本格化してきたのかな、と感じました。まだまだ課題は残されています。米粉と精米の取引が安定的に継続するのか、更にもしも事故等があった場合には、企業側と生産者側がどのようにするのかなど細かい協定や打ち合わせは今後していかなくてはなりません。
 一緒に地元の肥料会社の方が世話役としてついてきておられましたので「あなたが手続き面と交渉などでしっかりしていないと、農家の方は、分かりませんのでお願いしますよ」と言っておきました。
 生産団体を企業が囲い込む作業はかなり前から始まっています。一方で農協との競争もあります。
 生産団体、流通経路、企業の需要拡大などで、それぞれの団体の選択肢は広がっています。ここをいかにうまく、しかも地域社会と離れることなく、最終的には地域のために還元できるような選択をするかがこれからの農業の生産する側の大切なところです。
 農業も群雄割拠に時代。企業に振り回されないように、しかし何とかなるだろうの生産体制でなく、経営ビジョンを持って臨むことが大切。正念場です。