木材の活用を

2013年06月14日

 昨日は木材活用の勉強会でした。今、木材製品の進化が進んでいます。木材を使って30階建てのビルを建設する計画が進んでいます。また燃えない木材の研究も進んでいます。
 我が国は木の文化です。しかし戦後、都市部で火災などが多発し、鉄骨の建築に衣替えする法律をつくり、都市改造を進めてきました。
 燃える、折れる、地震に弱い、などが木材の弱点とされてきました。しかし今、集成材が開発され、様々な木材を接着させることによって、燃えない、折れない、地震に強い柱や壁が造れるようになりました。
 木材の壁を使えば室内温度が2度下がるといわれています。木造建築の校舎は子供の健康にも良いという大学の研究結果も出ています。そして何より木造建築は心を落ち着かせます。
 このような利点があるにもかかわらず、なかなか木材が活用されないというのが現状でもあります。
 日本にしかないものをこれから造っていかなくてはなりません。その一つが木造建築の活用です。成長戦略は何もネット販売や情報通信の活用に限ったことではない。木材のように日本が古来より持っていたものをもう一度、技術力によって再生させ、それを活用することが本当の成長戦略です。
 木造のビルが建てられるようになれば、地球温暖化対策や癒しになるだけでなく、日本の森林も再生し、一次産業もよみがえることになります。成長戦略は川上から川下までの全てを考え元気にさせなくては成長になりません。