不満が鬱積する国民

2012年08月21日

 尖閣諸島への上陸や竹島への韓国大統領の上陸で、日中韓で様々な動きが出ています。特に中国では各地で反日のデモが発生しているようです。韓国でも反日の風は相変わらず吹いています。しかしこれもただ反日というだけでなく、政府に対する不満がかなりあるようです。
 日本も同じではないか、とも感じます。昨日のロンドンオリンピックのメダリストの銀座におけるパレード。50万人の人出でした。国会議員で行った人に話を聴きましたらそれは大変なものであったということです。
 これも一つのデモンストレーションです。ロンドンオリンピックの感動をみんなでもう一度共有したい、という皆さんの願望があったから。裏を返せば、政治も経済も外交もみんな手詰まりの中で何か一つ自分たちの感情を発散させたい、そのような思いで集まられた方が50万人という数につながったのだと思います。
 一つの感情の発露でありますが、健全さにおいて中国とは異なります。
 私たち政治の場にいるもの、深刻に考えなくてはいけないことです。小泉純一郎総理、田中真紀子外務大臣のとき二人が顔をそろえれば渋谷などには恐ろしいほど人が集まりました。その結果が今の政治です。何を意味するのか。今後政治がどうなろうとしているのか。真剣に考えるときです。
 国会は選挙制度でもめています。民主党が衆議院選挙に比例代表連用制という複雑で、小党分立を促すような制度を強行しようとしています。これも手詰まりの象徴です。憲法違反も考えられる制度。詳しくはまた説明しますが私は反対。国会がおかしくなっていくのが分かります。